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eラーニング (活用のポイントは!)
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e-learning 情報技術利用学習
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eラーニング(英語: e-learning, electronic learning)とは、
情報技術を用いて行う学習(学び)のことである。
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概要:
eラーニングの "e" は、electronic(電子的な)の意味であり、日本語においても アルファベットのままの表記が多い。
eラーニングに使用する機器としては、パーソナルコンピュータ(PC)、
CD-ROM、DVD-ROM、
デジタルテレビ、携帯端末(携帯電話、PDA (携帯情報端末)等)などがあげられる。
また、情報通信に関しては、インターネットなどのコンピュータネットワークを通じて
ハイパーテキスト、電子メール、電子掲示板、電子会議、ビデオ配信などの技術が
活用されている。
特に、携帯端末を利用した方法についてはmラーニング・uラーニングなどと呼ばれる場合がある。なお、教科書、ノート、問題集などの電子データをコンピュータ上の文書ファイルとしておいてあるだけのものを、eラーニングと呼ぶかどうかは、議論が分かれている。
eラーニングシステム:
eラーニングシステムとは、eラーニングを実施するための情報システムであり、おおまかには
「教材・学習材」と「学習管理システム」 (LMS, learning management system) から
構成されている。なお、システムを含まない「eラーニング」という用語単独でも
eラーニングのための情報システムを意味することもある。eラーニングシステムの利用者には、「学習者」と「教師」が
想定されており、学習者用の機能と、教師用の機能は異なっている。また、多くのeラーニングシステムには、eラーニングシステムの「システム管理者」(システムアドミニストレータ)がおかれ
システム管理者によって、学習活動・教育活動に対する支援が行われる場合もある。
eラーニングシステムに最低限必要な要素は、「教材・学習材」と学習者であり、eラーニングの 専用システムとしては iStudy に代表される自習システムにみることができる。
専用システムではなく World Wide Web の技術を使用したものは、WBT(web-based training) とも呼ばれることもある。
自習システムの特殊な例として、コンピュータソフトウェアのチュートリアル機能があげられる。
チュートリアルは、画面の指示にしたがって操作などをしながら、ソフトウェアの使い方が
学習できることを意図して作成されているものである。チュートリアル機能は、ソフトウェア機能の
1つとして付随している場合がある。最近では、SCORMなどの標準技術が確立されてきており
システムよりの技術は確立されてきている。
教材・学習材:
eラーニングの教材・学習材には、静止画や動画の映像、音声、文章などを組み合わせた
マルチメディア形態のものがきわめて多い。これらは、電子図鑑や電子百科事典などのように
主に資料提示型の教材として活用されている。
また、学習した内容を逐次確認していく「小テスト」、問題演習を行うことのできる「ドリル」、さらに
そのまとめとしての「試験問題」なども教材・学習材にあげられる。これらは、学習管理システムと連携して学習者の学習履歴を残すことができるものが多く、これを活用することで、学習者が十分に習熟できていない部分を見つけたり、eラーニングを集団で実施している際に学習集団に対する支援に役立てたりすることもできる。
学習管理システム:
eラーニングシステムにおける学習管理システムは、教師などによる教材・学習材の保管・蓄積
学習者への教材・学習材の適切な配信、学習者の学習履歴や小テスト・ドリル・試験問題の
成績などを統合的に管理するもので、一般に LMS (Learning Management System) と呼ばれる。学習管理システムは、大人数の受講者の成果を把握しやすくするために用いられる。
学習管理システムは、学校における面接授業の代替(学習管理システムを介したものを中心とした授業)や面接授業との併用(一部分で学習管理システムを活用している授業)、企業における
社員教育などで活用されている。
学習管理システムは、学習者にとってのポータルサイトとしての役割も持っており、学習管理システムからログインして、学習や試験といった一連の操作を行うことになる。
また、補完的な機能として学習者相互間、教師対学習者などのコミュニケーションをする電子掲示板なども学習管理システムが持つ1つの機能として設けられていることが多い。
学習・教育の方法とeラーニング:
主な利点と欠点
eラーニングは、従来型の教師と学習者の関係に変化を生じさせることもあり
利点と欠点を併せ持っている。以下主なものを列挙する。
■ |
利点 |
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● |
学習者側 |
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○ |
同時間、同一場所に集まる必要がなく自由な時間場所で学習できる |
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○ |
自分のペースや達成度に応じて学習を進めることができる |
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● |
教師側 |
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○ |
成績管理などの自動化が図れる |
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○ |
教師は必ずしも必要はない |
また、集合教育よりも、スケールメリットを生かせる分、低コストであるとされる。
■ |
欠点 |
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● |
学習者側 |
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○ |
学習意欲の持続が難しい |
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○ |
質疑などその場での問題解決ができない |
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○ |
教師やほかの学習者との交流がとりにくい |
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● |
教師側 |
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○ |
学習者の状況をデータからしか把握できない |
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○ |
教材・学習材の作成の工数が大きい |
また、現在のところ、eラーニング教材・学習材の内容は、実技を必要とするような科目に向かないと考えられている。
eラーニングに関する規格
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コンテンツ共有のための規格 |
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コンテンツ共有のための規格とは、異なる学習管理システム間においても
同一の教材・学習材などを利用するための規格である。
代表的な規格として、SCORM (Shareable Content Object Reference Model) がある。
教材・学習材のコンテンツは、学習管理システムが規定する方式に従って作成されるが
学習管理システムは、無料のものも含め多数開発され、規格の乱立が懸念された。
SCORMは、異なる学習管理システム間においても教材・学習材が共通に使えることを
めざして、規格の乱立を防ぐ目的で定められた。
しかしながら、SCORM自体の仕様の複雑さから、一般の教師が簡単にSCORMに合致した
教材・学習材を作ることが困難であるという矛盾も抱えている。
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学校設置基準 |
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学校設置基準とは、学校(大学などを含む)の設備編制などを定めたものの総称のことで
教育課程(カリキュラム)に定められた授業を行う際に必要とされる要件なども定められている。
大学設置基準に基づく文部科学省告示などにはeラーニングに関わる規定もある。
告示によれば、高等教育を行う学校(大学〔大学院を含む〕、短期大学、高等専門学校)の
単位を与える授業においてe-ラーニングを教室以外の場所等で学習者に受講させる場合は
同時かつ双方向に行われる遠隔授業などを除けば「毎回の授業の実施に当たって設問解答、添削指導、質疑応答等による指導を併せ行うものであって、かつ、当該授業に関する学生の
意見の交換の機会が確保されているもの」でなければならないと定められている。 (「大学設置基準第25条第2項の規定に基づく大学が履修させることができる授業等」(平成13年文部科学省告示第51号)などを参照)
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参考資料
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経済産業省商務情報政策局情報処理振興課 編、『eラーニング白書』(各年版)、オーム社、2004年以降 |
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先進学習基盤協議会 (ALIC) 編、『eラーニング白書』(各年版)、オーム社、2003年以前 |
関連項目
外部リンク
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